中国のポータルサイト・網易に7日、日本の学校で行われている教師の「ローテーション制」を中国の学校も参考にすべきだとする記事が掲載された。
 
 記事は、北京、上海、深センといった地域で相次いで公立小中学校教師のローテーション制度が試行されており、教育業界内で注目を集めていると紹介。中国でも以前は毎年学校間における教師の交換などが行われていたものの、近年では全く異動や交流が行われない地域が増えており、20年、場合によっては一生涯同じ学校で教鞭をとる教師すらいる状況だと伝えた。
 
 そして、全く異動のない閉鎖された環境で責任が大きく辛い仕事を続ける事により、一部の教師は情熱や活力、進取の精神を失ってしまっており、職業上の「倦怠感」を覚えてしまっていると指摘。一定年限で赴任先を変えるローテーション制は教師個人にとって環境の変化に伴う新鮮さを得る機会となり、変化が有ることでモチベーションを高く保つこともできるとした。
 
 一方で、現在試みが進むローテーション制はあくまで一部教員に限定されたものであり、北京市を例に取ると主な異動の対象は優秀な校長、特級教師などとなっており、全ての教師に異動の機会があるわけではないと紹介している。
 
 その上で、隣国の日本では70年あまりにわたりローテーション制が実施されており、同じ学校に10年以上在籍した教師は必ず異動するといった制度が確立されていると説明。毎年年度の切り替え時期に全国で大規模な教師の異動が発生することが当たり前の状況になっており、大規模な人事異動を行う事ができる背景には、教員の制度に関する法体系が整備されていること、公立学校の教育資源が均一化されていること、地域手当て、通勤手当てなどの各種手当てが制度化されているとことなどがあると伝えた。

 記事は、日本の学校における教師のローテーション制度を参考にしつつ、中国の国情や学校制度、社会制度の特徴を踏まえ、適切で有効なローテーション制度の全面実施を推進することで、義務教育のさらなる発展、充実が促されることだろうと結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)