新幹線に追いつき、追い越したと中国人が主張している「高速鉄道」だが、実際にはどうなのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、新幹線を間近で撮影して紹介する動画を配信した。中国高速鉄道と比較してみて欲しいとしている。

 動画は、「こだま」、「のぞみ」、「ひかり」などの新幹線を様々なアングルから撮影して紹介している。それぞれに個性があるが、流線型のデザインが美しく、車両は光っていて、よく手入れされていることが分かる。なかにはラッピング車両を映したものや、田んぼの水に逆さ富士と新幹線が映っている、芸術的な動画も紹介されていた。

 動画では新幹線の車内も撮影しており、コロナ禍のためかひっそりとしていたが、魅力的な「販売カウンター」があったことを紹介している。手頃な価格ながら味も良く、種類も豊富な駅弁のほか、新幹線車内限定のカプセルトイがあり、限定スムージーも販売されている。中国高速鉄道には食堂車があり、定番のおやつであるヒマワリの種や、アイス、ジュース、弁当などが販売されているが、新幹線で販売されているような限定品はなく、どこでも買えるものばかりで、そのうえ高額なので外から持ち込む人が多い。

 新幹線の車内にはほかにも、「車いす用のスペース」も設けられていたと紹介している。この車両では6台分が用意されていた。新幹線など、日本の公共の乗り物や施設には、こうしたバリアフリー設備が整っているところが多い。中国高速鉄道の駅にはエレベーターがあるものの、車両には車いす専用のスペースをあまり見かけないので、まだ標準装備ではないのかもしれない。また、駅は郊外の不便な場所にあることが多いうえ、駅内部は必要以上に大きく、しかも保安検査もあるため、利便性はあまり高くないのが現状だろう。

 動画は、ただひたすら新幹線を撮っているだけの内容で、中国高速鉄道の映像はなく、動画を見た人に自分で判断してほしいと思っているようだ。だが、中国高速鉄道にはない新幹線の魅力をしっかりと捉えている動画となっている。中国国内においては中国高速鉄道は建設コストの安さや営業速度の速さばかりが強調されるものの、実際に利用する乗客の立場からすれば、新幹線のほうが快適で利便性が高いことは明白だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)