中国のポータルサイト・網易に3日、「どうして日本の浮世絵は人びとに艶めかしい印象を与えるのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は日本の浮世絵、特に男女の交わりについて赤裸々に描いた春画について「われわれにとっては怪しく、淫邪な印象を受けるものだが、日本人にとっては艶めかしい美しさを持った絵画なのである」と紹介。そこには、日本と中国における男女間の愛に対する理解や表現の差が存在するのだとした。
 
 そして、江戸時代に流行した春画のエッセンスは、さらに時代をさかのぼった古代日本文学の代表作品の一つである「源氏物語」に見ることができるとし、「日本版の紅楼夢」と称される源氏物語では男の主人公・光源氏が無数の名家の女性と交わり、浮名を流すと説明。しかも作者は紫式部という女性であり、女性が男女の交わりを全力で描写した作品なのだと伝えている。
 
 その上で、春画を手掛ける浮世絵画家は女性の肉体美の描写に全力を注いでおり、それはまさに「浮世」すなわち俗世における欲望であり、「人の本性」なのであると指摘。中国では古くより儒教的思想の制約を受けてきたことから、人間の本能的な欲求が道徳に押さえつけられてきたほか、西洋のキリスト教文化においても性に関する事柄は不浄なものと扱われてきたとする一方で、日本では太古の伝説、神話に登場する神様たちもが性に対して非常に奔放なのだと紹介した。
 
 記事は、近代以前の日本では儒教思想が浸透した武家の女性を除く世の中の女性が基本的に、結婚前に自らの貞操を守るという観念を持っていなかったとし、男性も女性の貞操を気にかけることはなかったとし、春画は当時の日本人が持っていた性に対する態度を如実に反映しているのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)