日本の小学生のなかには、学校で一番楽しみな時間は「給食」という生徒もいるかもしれない。だが、中国には日本の学校給食のようなシステムはなく、地方都市などでは昼になると家に帰って食べるところも多い。

 都市部では食堂がある学校も存在するが、食の安全問題で騒がれていてあまり評判は良くないようだ。中国メディアの快資訊は8月31日、「日本は学校給食で食育を行っている」と紹介する記事を掲載し、「校長が生徒より先に食べるのも、教育の一環なのだ」と感心している。

 記事はまず、日本では子どもたちの口に入る食べ物の「栄養と安全」をどのように確保しているかを紹介している。給食室や給食センターで作られる給食には厳しい衛生基準が設けられ、定期的に検査を行っていると伝えた。また、栄養面は専属の栄養士が付いているので安心でき、自宅のメニューと重ならないように、献立表をあらかじめ各家庭に配るほど、配慮が行き届いていると称賛している。

 日本の学校給食にはまた、「最初に食べるのは校長」という一風変わった決まりがあると紹介した。給食を食べ始める30分前までに、責任者である校長が実際にその日の給食を食べてみて安全性を確認するというものだ。地域によっては教頭が行うこともあるようだが、これは検食と呼ばれ、いわば「毒見」とも言えるのだが、中国では考えられない習慣のためか「これこそ本当の食育だ」と驚かれているそうだ。中国であれば、学校で最も権力のある校長が毒見をするなどあり得ないことであり、毒見「済み」のものを食べるのが中国の校長ということなのだろう。

 また記事は、給食の制度を通じて子どもたちは「労働を学ぶ」とも紹介。子どもたちが学校の敷地内に畑を作り、給食の食材に使うことがあるためだ。さらに給食の準備と片付け、教室の掃除まですべて自分たちで行なうことから、食べるために働くという勤労の精神を学べると感心している。同時に、貧富の差なくすべての子どもたちが働くことで、「平等」や「団結」の精神を学ぶ機会にもなると伝えている。

 日本の学校給食は、子どもたちに栄養豊かな食事を提供するだけでなく、食育の貴重な機会にもなっているのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)