中国のポータルサイト・網易に8月31日、「日本人はどうしてこんなに公衆浴場が好きなのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、世界において日本ほど入浴を大切にしている国はないとし、多くの映像作品の中で日本人が家族や友人などと一緒に入浴するシーンが見られると紹介。家庭に浴室があるだけでなく、公衆浴場も広く愛されていると伝えた。
 
 その上で、日本人がお風呂好きな理由として、「清潔を保つ」という伝統的な観念が日本人の中に染み込んでいるからだと説明。日本人の清潔好きは世界に広く知られており、家の中だけでなく街頭や公園などの公共スペースの衛生環境も良好であり、消毒液を随時携帯している人も少なくないとし、「1日入浴しないだけで耐えられなくなるのだ」とした。
 
 そして、身体の清らかさは心の清らかさと一体であり、儀式の前には必ず身体を清めてから神様に祈りを捧げるというの神道の考えも影響していると紹介した。
 
 また、日本人はみんなで集まって入浴するという行為について、仕事や生活での「マスク」を外して心をさらけ出しての意思疎通を図る行為であると認識していると指摘。それは「裸の付き合い」と呼ばれるものであり、公衆浴場は日常生活、そしてビジネスにおいても互いの誠意や信頼を確かめ合う社交的な場として利用されてきたのだとしている。
 
 さらに、競争が激しい日本社会において、広々とした浴槽を持つ公衆浴場はストレスを解消、軽減するために絶好の場所であるとも紹介。公衆浴場でおおいにおしゃべりに興じ、仕事や生活での愚痴を吐くなどして心も身体もリフレッシュすることができるのだと伝えた。
 
 記事は、現在日本の公衆浴場は減少の一途をたどっているものの、日本人の公衆浴場好きは大きく変わっていないとした。そして「公衆浴場はすでにひとつの習俗として深く日本社会に根ざしており、伝統文化の一部になっているのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)