遼寧省大連市にオープンした「盛唐 小京都」は、京都の街並みを再現した日本タウンだ。中国でもかなり話題となった「盛唐 小京都」だが、「日本による文化侵略ではないか」として賛否両論となり、営業を停止してしまったようだ。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、実際に「盛唐 小京都」を訪れたという中国人女性による動画を配信した。

 配信者の中国人女性はまず、入口にある石に大きく「盛唐 小京都」と書かれていることに注目した。「盛唐」が先に書かれているので、あくまでも中心となっているテーマは古代中国の唐文化だと主張している。その後ろに「小京都」とあるが、京都は唐を模倣したものに過ぎず、当時の唐がいかに強大だったかを強調した。

 しかし、中には入ってみるとそこはやはり「小京都」で、京都の街並みを再現しており、たこ焼きを売る店や焼き鳥を売る店、さらに日本の化粧品店や電気店など、日本関連の店が軒を連ねている。配信者は夕方に訪れたようだが、日本タウンの内部は非常に混雑していて、繁盛している様子が見て取れる。

 また、大通りでは踊りのパフォーマンスも行われていたと紹介した。あくまで「唐文化」を強調していることになっているためか、着物ではなく唐の衣装を着たスタッフが踊りを披露している。日暮れ前に配信者は帰っているが、その時間にはあまりに来場者が多くなっていたため、すでに入場制限が始まっていたと述べており、いかに人気が高かったかを伝えた。

 この動画に対し、「盛唐とは言っているが、中身は日本の要素だらけ」、「世界は大きく、よいものがたくさんある。中国にも多くの素晴らしい伝統文化がある。日本を選ぶ必要など全くない」、「なんて恐ろしいんだ。これはまさに文化侵略だ」などの否定的なコメントが多く寄せられていた。

 中国のネット上ではやはり批判的な意見が多いようだが、このようなテーマパークは自国にいながらにして他国の文化に触れることができる存在であり、決して文化侵略ではなく、また排除すべきものではないはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)