中国遼寧省大連市にこのほど開業した日本タウンに対し、中国では「文化侵略である」、「旅順からほど近い大連には相応しくない」など激しい反発の声があがっている。中国ネット上でも日本タウンに対する批判の声は止むことなく、沈静化にはまだまだ時間がかかりそうな状況だ。

 だが、中国で日本関連のあらゆるものが排斥の対象となっているかといえば決してそうではなく、河北省に新しくオープンした日系コンビニでは長蛇の列ができるほどの繁盛ぶりのようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻は8月28日、新しくオープンした日系コンビニの様子を撮影し、紹介した動画を掲載した。

 動画では、日系コンビニを店外から撮影している。オープンした場所は比較的大きな商業ビルの1階で、周囲の他の店舗に比べて店内の「明るさ」は群を抜いていて、比較的離れた場所から見ても目立つに違いない。

 そして、大勢の客が殺到したためか入場規制を行っているようで、入り口の場所から50人ほどが行列を作って入場を待っている様子が映っている。商業ビルの周囲にはさほど人はおらず、日系コンビニの前だけに人が大勢いる状況だ。

 大連市の日本タウンに対しては批判の声が多い状況となっているものの、動画で紹介されていた日系コンビニのほか、各地の日系スーパーなどは現地の消費者から支持されているのが現状だ。動画に寄せられたコメントを見てみると、「日系コンビニやスーパーで売られている商品は信頼できる。偽物や海賊品、注水肉やメラミンミルクなどは売られていない」といった意見があった。

 注水肉とは牛肉などに水を注入し、重さを「水増し」することで販売額を不当に引き上げるやり方で、中国で過去に大きな問題となったことがある。また、メラミンミルクとは乳幼児向けの粉ミルクに化学物質メラミンが混入し、大勢の乳幼児に健康被害をもたらした事件を指している。日系スーパーやコンビニでは「質の良い商品を安心して買える」という点で支持されており、日本関連のあらゆるものが排斥の対象となっているわけではないことがわかる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)