東京五輪の金メダル獲得数ランキングで中国は米国に次ぐ2位となり、全体として良好な成績を収めたと言えるだろう。コロナ禍での開催となった東京五輪だが、大会を通じて中国国民の「ある変化」が見てとれたという。

 中国メディアの西陸網はこのほど、中国人はもはや「かつての中国人ではなくなった」とし、東京五輪で見てとれた中国人の「精神面の変化」について伝えている。

 五輪という大舞台で、選手たちにのしかかるプレッシャーは相当なものだろう。なかには期待されていた結果を出せずに敗退してしまう選手もいるわけだが、記事は今回の東京五輪で最も印象に残ったのは「中国人選手が金メダルを取れなかった時」だと指摘している。

 続けて、これまでの五輪であれば、金メダル獲得を期待されながら、獲得できなかった中国人選手には、ネット上で「ゴミ」やら「廃棄物」やら、罵詈雑言の嵐となるのが普通だったと紹介する一方、東京五輪では罵詈雑言はほとんど見られず、たとえメダルが取れなくても「良く頑張った」、「中国国民はあなたを支持している」など、ねぎらいや慰めの声が多く見られるようになったと論じた。

 続けて、こうした反応の変化は中国人の精神面の変化を示しており、過去に比べて中国人は余裕ができ、自信を持てるようになり、そして、他人に寛容になったことを意味すると主張。これまで中国は自らが大国であることを証明するための手段の1つとして、目に見えるものとしての「金メダル」を渇望してきたと指摘する一方、経済や政治などで世界的な影響力を持つようになったことで、中国人は自信を手に入れたのだとし、その自信が東京五輪で明確な変化として顕在化したと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)