中国のポータルサイト・騰訊網に28日、日中戦争を扱った中国映画「八佰」(邦題:エイト・ハンドレッド―戦場の英雄たち―)が日本で上映されることについて「抗日映画は日本で歓迎されるのか」とし、その可能性について考察する記事が掲載された。

 記事は同作品が日本で11月12日に公開されるという情報が、中国のネット上で議論を呼び起こすとともに、いくつかの疑問の声が出ていると紹介。まず、「抗日戦争を扱った映画がどうして日本の審査を通ったのか」という疑問が出たとした上で、日本の映画審査制度は中国とは完全に異なり、映画倫理協会という民間団体が実施しており、評価の視点、基準も大きく異なるため「抗日映画」だからといって必ずしも上映許可が下りないわけではないと説明した。
 
 また、「日本人は抗日映画についてどのように考えるか」という疑問について取り上げ、同作品の上映が行われたとしても日本でセンセーションを引き起こすことは考えにくく、同作品に注目する人は一部に限られるだろうとの見方を示した。さらに、同作品に興味を示す人がいたとしても、基本的には「映画作品」として内容や良し悪しを判断するため、「自分の国がかつて犯した罪悪を直視する云々」といった政治的な捉え方はしないだろうと伝えている。
 
 そして、「結局のところ、日本人はこの映画を見ることを選択するか」という疑問にも触れ、「選択する人は確かにいるだろうが、その数が多くないことは間違いない」と回答。その理由として、中国で上映される映画は全国のほぼすべての映画館が上映許可を取得するのに対して、日本ではすべての作品がすべての映画館で上映されるわけではなく、多くの作品が一部のミニシアターでの上映に限定される点に言及。同作品は後者に属すことから、日本で同作品を見る人は決して多くならないだろうとした。
 
 記事は最後に、日本で同作品を見る人が少ないであろう理由について「決して政治的な原因ではなく、そもそも日本人がこの手の映画を好まないからだ」と指摘。一方で、日本人が必ずしも中国映画を毛嫌いしているわけではなく、古典文化をモチーフにした中国の作品は好んで鑑賞される傾向にあるのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)