中国は日本と韓国のいずれの国とも経済的な結びつきが非常に強い国だ。新型コロナウイルスの感染拡大もあって、最近では日本企業の対中投資は減少しているというが、韓国の対応は異なるようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、「韓国が日本より対中投資に積極的なのはなぜか」と題する記事を掲載した。
 
 記事は、2021年上半期の韓国による対中投資は、前年同期比で76%も増加したと紹介した。この主な理由は、2019年に日本が韓国に対して半導体材料について輸出管理を強化したためで、韓国は中国との結びつきをより強くしたと分析した。

 しかし、中国人からすると中国市場で韓国製品を目にすることはむしろ少なくなっていると指摘し、対中投資が増加したと言われてもピンとこないことを強調。実際、韓国メーカーのスマートフォンはシェアを落とし、工場は撤退している。この理由について記事は、「投資の方向性を変えたからだ」と説明した。

 最近の韓国による投資は、半導体やメモリ、パネル、新エネルギーなどの分野となっており、具体的な製品ではなく部品や材料なので普段目に付かないだけだという。東南アジア諸国と違って中国には、ハイエンド製品の生産が可能な人材や環境が整っているので、韓国は中国に投資しているのだと主張した。

 記事は、中国には巨大な消費市場、効率的な政策の支持、整ったサプライチェーンという魅力があるので、韓国による投資が増えているのだろうと分析した。日本と韓国の対応は対照的と言えそうだが、中国としては、引き続き海外からの投資を呼び込みたいという思惑もありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)