中国では、日本の教育方法は学ぶに値すると考えている人は多いが、表面だけ真似しても意味はないだろう。日本と中国の教育は、考え方が根本的に違うからだ。中国メディアの網易は22日、「日本の子どもが抱く夢は、中国人にとっては意外なものばかり」と紹介する記事を掲載した。記事の筆者は中国人だが、孫が日本の小学校に通っているそうで、日本人と中国人の子どもが抱く「夢」の違いにカルチャーショックを受けたと紹介している。

 日本の子どもが抱く「将来の夢」は、今も昔も大きな変化はない。一般に「調理師」や「大工」、「看護師」、「野球選手」などの専門職が人気で、楽しい経験をもとに「動物園で働きたい」、「ケーキ屋さんを開きたい」という子どももいて、千差万別でどれも夢がある。しかし中国では、どの子どもに聞いても大抵同じで、「社長」、「国家の指導者」、「大金持ちになる」、「大都市の大学に入る」くらいの答えしか返ってこないそうだ。

 記事の中国人筆者の周りには孫のいる人が多いので、試しに中国の子どもたちに「お店を開いておいしいものを提供し、みんなを喜ばせたいとは思わないか」と尋ねたそうだ。すると、どの子も「軽蔑と不可解さ」の入り混じった表情で「そんな将来性のない仕事はしない」、「ばかにするな」と答えたそうだ。大人に対する態度も気になるところだが、日本の子どもたちの夢は中国では「将来性のない仕事」になるようだ。

 次に、中国人筆者は日本の学校に通う自分の孫に聞いてみたところ、キラキラした眼で「ケーキ屋さんになりたい」と言われて、ショックを受けたと振り返っている。しかし娘に「日本では成功だけではなく失敗も重視する。日本の学校では子どもに勤労、自律、他人に迷惑をかけないことを教える」と説明され、目からうろこだったようだ。日本には他人の上に立つよりも、責任感と人間性のある大人になるほうが重要、という価値観があると言えるだろう。

 記事の中国人筆者は、結局日本と中国とでは「夢」に対する概念自体が違うと理解したようだ。中国では夢を持つのは「原動力」のためと言われているが、日本の子どもは夢を持つことで毎日を明るく過ごしている。夢を持って生活を楽しめる日本の子どもは、幸せだと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)