新型コロナウイルスの流行前は、世界中で中国人旅行客の姿を見ることができた。日本や韓国は特に人気であったため、少なからぬ業界が中国インバウンドから恩恵を受けていたと言えるだろう。中国メディアの百家号はこのほど、中国人旅行者が消えた日韓の現状とこの先の展望について考察する記事を掲載した。

 まず、韓国の状況について記事は、韓国観光公社の統計を引用し、2020年4月から2021年6月までの訪韓外国人は減少し続け、2021年上半期は延べ42万人にとどまったと伝えた。このうち観光目的は7万3000人で、前年同期比95.4%減だったと紹介した。旅行客のうち中国人はわずか6301人で、前年同期比98.6%減だったと伝えた。

 このため、韓国の旅行業界や免税店は大打撃を受けているという。韓国の免税店では売上の約93%を中国人消費者が占めており、2020年は中国人が大幅に減少したため赤字に転落したと指摘した。特に、仁川空港の免税店は売り上げが95%減となったという。

 続いて記事は、日本の状況も芳しくないと伝えた。インバウンド需要が大幅に減少しているため、日本政府は2030年に外国人旅行客を年間6000万人にするとの目標を掲げたと紹介、この目標を達成するには3分の1以上を中国から呼び込む必要があると指摘している。

 実際、訪日を望む中国人は多いが、日本では新型コロナウイルス感染が収まるどころか拡大しており、短期的には日本旅行人気のチャンスをつかむことができないのが現状だ。これは韓国も同様であり、関連業界は苦しい日々がいましばらく続きそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)