日本はものづくり大国ではあるが、作れないものもある。中国メディアの網易は17日、「日本は民間で大型ジェット旅客機が作れない」と指摘する記事を掲載した。「米ボーイングの機体製造の一部を担っていて、ボーイング機のB787などは準日本製と言っても良いほどなのに」と不思議がっている。

 日本の航空機製造はもともと技術が高く、戦時中のゼロ戦機は世界最強と言われていたほどだ。記事は、連合国軍総司令部(GHQ)の航空禁止令により、航空機産業が止まった時期があるとはいえ、日本の部品製造のレベルは非常に高く、ボーイング社に部品供給するほどの実力があると指摘した。しかしながら、「軍用機は作れても民間の大型ジェット機が作れない」のは不思議なことだ、といぶかっている。

 記事はこの理由について、3つの要因があると分析している。1つは「能力不足」の問題で、日本にはこの巨大プロジェクトを成功させるのに必要な、資金、人材、部品、市場などの総合的な条件が揃っていないとした。

 2つ目は総合的な「技術不足」で、部品を作る能力はあってもコア技術がないと指摘した。戦後7年間、航空機の開発・製造が止まっていた間に、欧米と差が開いてしまったと分析している。3つ目は「市場不足」だ。現在はボーイングとエアバスが市場を独占しているので、日本がジェット機を開発しても市場が不足しているとした。

 ジェット機は日本の長年の悲願となってきた。2008年からはスペースジェット事業がスタートしていたが、研究開発が難航するなかで新型コロナのあおりを受け、事業は中断してしまった。「民間の大型ジェット旅客機が作れない」のは、様々な条件が重なったためと言えそうだが、いつかこの悲願が成就して欲しいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)