東京五輪が1年遅れて開催されたことで、北京冬季五輪との間隔が1年半から半年に縮まった。「半年後に次の五輪がやってくる」のは、夏季五輪と冬季五輪が同じ年に行われた最後の年、1992年のアルベールビル冬季五輪からバルセロナ夏季五輪以来約30年ぶりのことだ。
 
 中国のポータルサイト・百度に17日、新型コロナの感染が収束しないまま迎える可能性が高い来年の北京冬季五輪に向け、組織委員会が東京五輪の感染予防対策の経験を学ぶべく、日本にメンバーを派遣したとする記事が掲載された。
 
 記事は、開幕まであと半年に迫った北京冬季五輪に向けた準備が順調に進む中で「以下にして感染予防体制を確保した上でつつがなく五輪を開催するかが、非常に厳しく大きなチャレンジになっている」とした上で、北京冬季五輪組織委員会が計34人を4班に分けて日本に派遣したと紹介。派遣の目的は、東京五輪における感染予防措置の経験を参考にするためだと伝えた。
 
 そして、五輪開催時には各国から選手を呼び集めることになるほか、五輪開催時期が中国国内の春節帰省輸送機関に重なることから、感染防止にかかるプレッシャーは非常に大きいと指摘。「感染対策をしっかりやりつつ、五輪を予定通り進めなければならないのだ」としている。
 
 その上で、東京五輪における日本の取り組みとして、外国向けに発表した感染予防マニュアルについて紹介。マニュアルでは予防措置が非常に詳細に説明されており、日本入国前にやらなければいけない行動がしっかり示されていたとしたほか、ソーシャルディスタンスやPCR検査の頻度についても選手やスタッフなどカテゴリ別に区分けした上で記述されており、「非常に細やかで厳格だ」と評した。
 
 また、感染予防の効果を高めるために試合会場内には大量の手の消毒装置が配備されていたほか、多くの場所にポスターが掲示され、マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保が呼びかけられていたと伝えた。
 
 北京冬季五輪が海外からの観客を受け入れるか、観客自体を会場に入れるかについては今後の世界的な感染状況を見て判断が下されることだろう。東京五輪の経験を活かせるところは最大限に活かして「安全安心」な冬季五輪の開催が実現することを願いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)