日本のラーメンは中国から伝わり独自の発展を遂げ、今では「日式ラーメン」として中国に進出するようになった。一時期は中国でも大人気となった日式ラーメンだが、最近ではブームに陰りが見えてきているのだという。中国メディアの百家号はこのほど、中国で日式ラーメンの人気が衰えてきた理由について分析する記事を掲載した。

 中国では、ラーメンと言えば「蘭州拉麺」が有名だ。全土に店があって、低価格でおいしい庶民の味だが、あまりに庶民的すぎてショッピングセンターのフードコートには適切ではないと見なされるほどだったという。そこへ高級感のある日式ラーメン店が出店するようになり、一時期は長い行列ができるほど人気になったと記事は伝えた。

 しかし記事は、最近では日式ラーメンの人気が衰えてきていると主張した。その理由の1つが、「消費者を欺くような商売をしていたこと」だという。中国では多くの消費者が本物の日式ラーメンを食べたことがないのを良いことに、日式ラーメンを謳っただけの紛い物の日式ラーメンが登場したと紹介。また、日本風の店名と日本のラーメン店風の内装の店ながら、ラーメンを作っているのは中国人で、単に日本の調味料を使っているだけというケースもあるとし、消費者にそっぽを向かれるようになったと論じた。

 もう1つの理由は「消費者がより理性的になったこと」だという。新型コロナの影響で、多くの中国人消費者は財布のひもを締めるようになったとし、日式ラーメンは1杯約50元(約850円)と、蘭州拉麺の約10元(約170円)と比べると非常に高いので、敬遠するようになったと分析した。

 どんなブームもいつかは下火になることは避けられない。中国の日式ラーメン店は冬の時代を迎えつつあるようだが、それでも本当においしい日式ラーメン店は支持されていくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)