英国の空母クイーン・エリサベスは南シナ海を航行し、その後日本や韓国にも寄港する予定だ。中国にとっては直接的な軍事的脅威は大きくないものの、間接的な影響は小さくなく、とても無視できないようだ。中国メディアの百家号はこのほど、英国の空母に警戒するよう注意を促す記事を掲載した。

 記事は、クイーン・エリザベスが寄港予定の日本と韓国は、いずれも軍事力が非常に強く、しかも両国とも米戦闘機F35Bを搭載できる実施的な空母を保有する計画を持っていると伝えた。クイーン・エリザベスはF35Bを艦載機とした空母なので、日韓にとっては非常に参考になり、学べることが多いとしている。

 英国としても、空母に関連して日韓との「ビジネスの機会」が開かれるのでメリットは大きいと分析した。日韓共に空母の動力となる高出力のガスタービンを製造することはできないが、英国企業はこの面で進んでおり、スキージャンプ式の甲板も参考になっていて、英国の関連企業には大きなビジネスチャンスが開かれていると説明した。

 また、英国は武器の販売だけでなく、軍事に関する知識や技術も「販売」していると伝えた。これには設計コンサルタントや運用に関する指導、製造に際して直面する問題の解決を助けることを含むという。これらは比較的地味なサービスだが、「画竜点睛」の作用となるので、クイーン・エリザベスが日韓に寄港することは、直接的な脅威ではなくても、長期的には中国に影響を及ぼすだろうと注意を促した。

 しかし、同時に中国にとっては英空母を「観察する」よい機会で、どんな特徴や弱点があるかを知り、対策を考えることができるとの利点もあると、前向きな見方を示した。実際、中国は原子力潜水艦でクイーン・エリサベスを尾行したが発見されたとの報道もある。やはり中国としては強く警戒しているということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)