キムチは韓国を代表する食べ物であり、キムチを漬ける「キムジャン文化」は韓国人の分かち合いと共同体文化の象徴と評価され、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。しかし、中国メディアの百家号は10日、キムチが今の形になったのは「日本の存在があってこそだった」と強調する記事を掲載した。

 韓国のキムチと言えば白菜や大根を唐辛子などで漬けた、真っ赤な漬物という印象が強い。キムチに必要不可欠なものこそ唐辛子だが、記事は、韓国に唐辛子を伝えたのは日本人という説があることを紹介し、1592年の朝鮮出兵の際に日本人が朝鮮半島に持ち込んだという説があることを伝えている。

 それにしても、なぜ唐辛子を韓国にもたらしたのが日本であれば、なぜ日本ではキムチ文化が生まれなかったのだろう。記事は「肉食文化」の有無が日本と韓国を分けたと説明している。肉食禁止令が長かった日本では、唐辛子はあったが「七味の1つ」でしかなく、肉の臭みを取るニンニクやコショウのような「香辛料」の需要は少なかったと分析した。

 さらに、朝鮮半島ではチンギス・ハーン率いる元の侵入により肉食の習慣が広まり、いろいろな動物の肉を食べるようになったとし、その点で抗菌・防腐作用のある香辛料はなじみ深かったと指摘。そのため、唐辛子の効能が認められると広まるのも早く、漬物にも唐辛子を使うようになったと説明している。

 唐辛子が日本から韓国に持ち込まれたという話は1つの説であり、他にも日本から持ち込まれる前から韓国には唐辛子が存在していたなどの説もあるようだ。いずれにせよ、日本と韓国とでは、漬物文化がそれぞれ別の発展を遂げたと言えるだろう。これには歴史的な理由のほか、気候の違いなども関係しているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)