中国のポータルサイト・百度に11日、かつて世界をリードしていた日本のAIロボット業界が「急速に没落している」とする記事が掲載された。
 
 記事は、ロボットの話題を取り上げるにあたり「日本に触れないわけには行かない」とし、多くの消費者が日本のロボット産業について世界をリードしているという印象を抱いていると紹介。「確かに、それは事実だ」と伝えた。
 
 そして、1999年にソニーが発売した動物型AIロボットaiboがその最たる例であると説明。aiboはまるで本物のペットのようにしっぽを振ったり転がったり愛くるしい仕草を見せ、主人の声を記憶して主人の言うことを聞くほか、コミュニケーションを重ねることによってそれぞれ異なる性格に育っていくという「時代を超越した製品コンセプト」により日本のみならず世界で大人気を博し、マイクロソフト創始者のビル・ゲイツ氏も一台譲ってもらおうとしたものの、在庫切れの状態が続き手に入れられなかったというエピソードさえあるとしている。
 
 一方で、日本のAIロボット産業は2006年頃から下り坂に差しかかり、以後は衰退の一途をたどっていると指摘。特にロボットの頭脳として重要な役割を持っているAI分野での停滞が顕著であり、2019年にはソフトバンクの孫正義社長が「ついこの間まで日本は世界最先端の技術国だったが、この数年間で革新が最も進んだAI分野で完全に発展途上国になってしまった」と危機感を示す発言をしたと伝えた。
 
 記事は、日本のAIロボット産業が停滞した大きな背景に、日本の業界に進取の姿勢が不足している点があると分析。中国企業は盛んにAI分野の開発に取り組んでおり、百度(Baidu)一社のAI関連特許数だけでも日本全体の特許数を超えていると伝えた上で「今や日中間のAI分野の立ち位置は完全に逆転したのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)