中国のポータルサイト・捜狐に10日、東京五輪陸上男子100メートル走で9秒83のアジア新記録を出した中国の蘇炳添選手が帰国時に電気炊飯器の箱を持っていたことが「日本のお土産で買ったのか」と注目を集めたとする記事が掲載された。
 
 記事は、同種目の準決勝で蘇選手が9秒83のアジア新記録を出し、新たな歴史を作ったと紹介。この功績が評価され、閉会式では中国選手団の旗手に選ばれたとした。
 
 そして、蘇選手が中国に帰国する際、手に炊飯器の箱を持っている写真がネット上で拡散し、中国のネットユーザーの間で「五輪に参加するついでに日本の炊飯器を買いに来たのか」「蘇は日本の炊飯器のクオリティに感銘を受けたのか」などといった議論が起こったと伝えている。
 
 その上で、蘇選手が帰国時に炊飯器の箱を持っていた理由について分析。今回の五輪は新型コロナが感染拡大する中での開催ということもあり中国代表団の行動は特に制約されており、勝手に外出して選手村以外の場所でショッピングを行うなどということはあり得なかったとした。また、中国の電圧は220ボルト、日本の電圧は100ボルトということで、日本の炊飯器を使用するには変圧器が必要になると説明。「わざわざ大きなリスクを冒して、しかも、変圧器が必要になる炊飯器を買いに行ったりするだろうか」とした。
 
 また、今大会に蘇選手が栄養士を随行させることを明らかにしていた点に言及し、炊飯器は栄養士による食事を作るために持ち込んだものだったのではないかと考察。「選手村の食事がいろいろ取り沙汰される中、炊飯器を持ち込んで自身やチームメイトにより良い食事を提供しようとした。素晴らしいことではないか」と伝えた。
 
 記事は、これらの考察を踏まえた上で、炊飯器は日本のお土産で購入したものではなく、中国から持ち込んだものを持ち帰るに過ぎないという結論を下すとともに「仮に蘇が日本で炊飯器を買ったとしても、大騒ぎするには及ばない。われわれにガラスのハートは必要ないのである」とし、細かい部分に目くじらを立てる必要性はないとの考えを示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)