中国の新車販売台数はコロナ禍前から低迷しており、2020年には3年連続で前年を下回る水準となった。そのなかで日系車は健闘していて、世界最大の自動車市場である中国で日系車はシェアを伸ばしている。

 日本の自動車産業は世界有数の競争力を誇るが、中国人からすると「日本は資源も少なく、人口も多くはないため人的資源だって豊富ではない」のに、なぜ世界に名だたる自動車メーカーが「1社どころか、複数あるのか」と不思議に思ってしまうのだという。中国メディアの百家号はこのほど、「日本はなぜ世界に名だたる自動車メーカーを生み出せたのか」と問いかける記事を掲載した。

 中国で日系車は信頼性が高く、燃費性能も高いと評価されているが、記事は「天然資源の少なさと人口の少なさという条件面で不利な日本が世界に名だたる自動車メーカーを複数生み出せたのには、3つの理由が考えられる」と主張した。まず1つ目の理由は「日本人の性格」で、ものづくりにおいて頑固な日本人の性格が、作るなら「絶対に最高の車を作る」という気持ちにさせたとしている。

 2つ目は「環境」ゆえで、資源に乏しい日本では耐久性が高く燃費の良い車が求められるので、自然と質の高い車が作られるようになったと説明した。3つ目は「人材」で、人材育成は自動車産業に限らず日本企業全般が重視している分野であり、それゆえ人口が中国の10分の1以下であっても「日本には優れた人材がたくさんいるのだ」と強調した。

 記事は、日本は自動車産業が発展するうえで決して有利な環境にはなかったと指摘する一方、「条件が限られていたからこそマネジメントに厳しくなり、それが成功につながったのではないか」と主張した。

 中国車も近年は技術が向上し、国内のシェアの4割を占めるまでになった。記事は「日系車やドイツ車などの海外メーカーの壁は高く、中国が今後日本を追い越すにはさらなる核心的な技術の掌握が求められる」と締めくくっている。もちろん技術も重要だが、日本企業に倣って人材を企業の基盤としなければ、企業として成長することは難しいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)