東京五輪は参加した選手の数が1万人を超え、1964年に開催された東京五輪の5152人の約2倍の規模となった。中国メディアの網易はこのほど、1万人以上の選手を支えた「東京五輪の食堂」を紹介し、2008年に開催された北京五輪と比較する記事を掲載した。

 記事は「食材」、「料理」、「価格」の3つから東京五輪と北京五輪とを比較している。まずは「食材」について、日本は当初、復興五輪と銘打ち、福島県など被災地の食材を使用すると公表したところ、批判を呼んだと指摘した。その点、中国は、北京五輪でオランダの選手のために中国では使われない食材「チコリー」を栽培して準備するほど、選手の需要に寄り添ったと自賛している。

 次に「料理」について、記事は東京五輪のメインダイニングは24時間営業で、世界中から集まる選手のあらゆる食文化に対応するため、ベジタリアン向け、グルテンフリー、ハラルに対応した料理など、各種準備したと好意的に伝えた。また、カジュアルダイニングで日本の日常の味を楽しめる工夫があったことや、パーテーション設置などのコロナ対策を称賛した。しかし、福島産の食材を使用したことを批判し、食事の種類は700種類だったが、北京五輪の時は900種類で、北京ダックや水餃子など中華料理を提供して好評だったと張り合った。

 最後に「価格」については、選手以外の記者などは有料となるが、東京五輪の食事では「ゴムのような肉と、冷たいパンで1600円もした」、「コーラが280円」との批判的な指摘があったのに対し、北京は適正価格だったと伝えている。食事の価格は、物価が違うので単純に比較はできないが、東京五輪でのコーラは市場価格より高いことは事実だ。

 記事は、食事において東京五輪の揚げ足を取っているようだが、これは2022北京五輪を意識し、期待を高めたいとの考えからなのかもしれない。とはいえ、東京五輪の食堂を担当した企業は50年以上五輪と関わってきたベテラン企業で、実際のところ選手らの評判は上々との報道もある。東京五輪は食堂も含めて、十分健闘したと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)