中国では自国の高速鉄道を「中国の新4大発明」の1つに数える論調が一般的だが、高速鉄道は中国人が「発明」したわけではない。世界で初めて営業運転を行った高速鉄道は「新幹線」であり、中国高速鉄道は後発中の後発だ。

 「高速鉄道を中国の新4大発明としているのはおかしい」という声は中国国内でも存在しているようだが、中国メディアの捜狐網は7日、高速鉄道が中国の「発明」と言える理由を紹介する記事を掲載した。

 「中国の新4大発明」というのは、「古代4大発明」である羅針盤・火薬・紙・印刷に対応した表現のようだ。これには、高速鉄道のほか、モバイル決済、シェア自転車、ネット通販が含まれている。

 記事は、高速鉄道の元祖は日本だという反論があると紹介したうえで、2つの理由で高速鉄道は「中国の新4大発明の1つ」に含めることができると主張している。その1つは「普及率」で、中国ほど高速鉄道が普及している国はないとした。

 2つ目は「発展のスピードの速さ」を指摘した。日本は1964年にはすでに開業しながら全国にはまだ普及していないのに対し、中国ではたった10年で鉄道網を全国に広げたと比較している。赤字路線が多いのは事実だが、それだけコストを度外視して経済発展を優先したことの表れだしており、想定内との見方を示した。

 結局記事が説明したのは、中国が高速鉄道で抜きんでているということだけだ。実際のところ、中国人の主張する「新4大発明」はどれをとっても中国が発明したものではなく、その応用の仕方がうまかったというだけではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)