中国メディア・参考消息は5日、東京五輪の卓球競技で日本が初めて金メダルを獲得した背景について、日本で卓球教室を運営している元中国代表選手の話を紹介する記事を掲載した。

 記事は、先月26日の東京五輪卓球混合ダブルスで日本の水谷隼・伊藤美誠ペアが中国ペアを破り、日本卓球界で五輪史上初の金メダルを手に入れたと紹介。その上で、日本の卓球が中国を破り金メダルを獲得するまでに成長した要因について、元中国代表でその後日本に帰化し、現在は卓球クラブで指導を行っている羽佳純子さんが「13年前に設立したJOCエリートアカデミーによるところが大きい」との見解を示したと伝えた。
 
 そして、同アカデミーについて、五輪や大きな世界大会で活躍できる選手を育成するために設けられた、政府出資のエリート育成機関であり、中でも卓球選手の育成は注目を集めていると説明。アカデミーには全国から選抜された12〜17歳のエリートが集まり、合宿を行ったり、中国出身のコーチを招へいしてのマンツーマントレーニングが行われるとした。
 
 また、近年日本卓球界ではエリート候補の選抜年齢が早まる傾向にあり、小学校低学年から「金の卵」として強化が行われると伝えたほか、合宿では卓球技術だけではなく基礎体力、栄養、心理などのトレーニングも行われていると伝えた。
 
 更に、日本では卓球愛好者が多く、現役を引退した選手が運営する卓球クラブ、卓球教室も非常に多いとし、その費用は一般の学習塾に通わせるよりも低価格であるために、多くの子どもたちが気軽に卓球に親しむ環境もできており、そこから有望な選手が輩出されるケースも少なくないと紹介している。
 
 記事は、日本初の金メダルを獲得したことで今後日本国内における卓球熱が一層高まる可能性があり、卓球を通じた日中両国の民間交流も今後ますます深まるだろうと羽佳さんが考えていることを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)