開催前は中止や延期の声も多かった2020東京五輪だが、ふたを開けてみると日本人選手の活躍が目立ち、メダルラッシュとなっている。香港メディアの鳳凰網はこのほど、「東京五輪を一番喜んでいるのは台湾政府だろう」と主張する記事を掲載した。開会式での出来事が台湾当局を非常に喜ばせたという。

 記事はまず、新型コロナの感染拡大が続いているため、五輪開催前の調査では日本人の8割が開催に反対だったこともあると紹介した。開会式当日でさえ、会場の外で抗議活動をする人たちもいて、いかに日本国内では歓迎されていなかったかを強調した。

 そのうえで記事は、東京五輪を一番喜び、盛り上がっているのは「台湾だろう」と主張した。これは、メダル獲得数のためというよりも、開会式のおかげで「面子が立った」からだとしている。

 開会式で台湾は、大韓民国とタジキスタンとの間に登場した。これは、これまでの通例である「チャイニーズ・タイペイ」ではなく、「タイワン」で順番を決めたためで、台湾人はことのほか喜んだと伝えた。それだけでなく、台湾選手が登場した時にアナウンサーが「台湾です!」と明確に言ったことも台湾人を大喜びさせたと悔しそうに伝えた。

 中国人としては、日本が台湾に肩入れしているように見えるのは、面白くないようだ。記事は、日本がワクチンを贈り台湾から非常に感謝されたというエピソードや、菅内閣が台湾との交流に熱心な岸信夫氏を防衛大臣に選んだことを不満そうに伝えた。中国としては、日本と台湾が接近することに神経をとがらせているようだが、五輪は政治とは切り離して考えてほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)