開催自体が危ぶまれながらも、始まると盛り上がりを見せている東京五輪だが、中国では「韓国の選手や関係者が水を差している」ことが話題となっているようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、東京五輪で日韓が小競り合いをしていると伝える記事を掲載した。その理由について考察している。

 中国人から見ても、平和の祭典であるはずの東京五輪において、韓国人の言動は気になるようだ。記事は、韓国人が日本人を刺激するような言動を繰り返し、日本側もそれに反応しているので「如火如荼だ」と伝えている。これは、火のように赤く、茅花(つばな)のように白い、という勢いの激しさを表す四字熟語だ。中国人には、日韓が激しい応酬を繰り広げているように見えているようだ。

 なぜ日韓が五輪の場で衝突しているように見えるのだろうか。記事は、ずっと前からお互いにくすぶっていた「ネガティブな要素が発酵して、今表に出てきた」だけだと伝えた。また、互いへの不満の根底にあるのは「民族主義」だとの見方を示し、問題視した。互いに相手を批判すると国内が団結するように見えるが、それは危険な兆候だと警告している。

 では、日韓それぞれと盟友関係にある米国は介入しないのだろうか。米国は介入するのに良い立場にいるのだが、米国にとって日本と韓国との関係は違うため、簡単に口を出せないとした。記事は、「米国はいかにして日韓と提携し中国をけん制するかを考えるより、いかにして日韓の間で仲裁者になるかを考えたらどうか」と、米国を批判して締めくくった。

 中国では五輪における日韓対立が話題となっているが、記事が指摘している民族主義がより強いのは中国であり、米国にまで批判が飛び火しているというのは、どうしても飛躍感が否めない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)