コロナ禍で無観客での開催となった東京五輪は、経済波及効果の面ではあまり期待できなくなった。しかし、そんななかでも東京には「金のなる木」があると言えるようだ。

 中国メディアの虎嗅はこのほど、日本人は中国の国宝を「金のなる木に育てた」と論じる記事を掲載した。中国の国宝とは「パンダ」のことであり、日本人がいかにパンダ好きでパンダの経済波及効果が大きいかを伝えている。

 記事は、2021年6月23日に東京上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」が、双子のパンダを出産し、すくすくと成長していることを紹介した。日本のある大学教授は、双子のパンダを公開した場合の経済効果は1年で308億円にのぼると試算しており、これは、シャンシャン誕生時に予想した267億円を大きく上回っているという。

 続けて記事は、パンダ人気が日本でいかに高いかを紹介した。日中国交正常化後に中国からカンカン、ランランの2頭のパンダが贈られると、上野動物園の来場者がこれまでの年間約300万人から920万人に激増したほどだと伝えた。

 また、今回、シンシンが妊娠の兆候を示したとのニュースが出た時には、上野動物園近くで中華料理店を経営する東天紅の株価が一時前日比29%高になったと紹介した。東天紅の株価は、2017年のシンシン誕生時には前日比38%も上昇しているほか、2013年にシンシンの妊娠の兆候が見られた時にも急騰したが、後に偽妊娠だったと伝えられると今度は暴落しており、パンダの動向が株価に大きな影響を与えるほどだと指摘している。

 それで記事は、パンダ好きな人が増えると上野動物園やその周辺地域にもたらす経済効果は極めて大きくなり、そのため店などは宣伝に力を入れてパンダファンがさらに増えるという好循環になると分析した。パンダは世界中で人気だが、日本人のパンダ好きは他国では見られないほどで、この人気の高さと経済効果は中国人も驚きのようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)