中国のポータルサイト・網易に2日、「中国では普及しない割り勘が、なぜ日本では当たり前になっているのか」とする記事が掲載された。

 記事は、割り勘が日本では「当たり前中の当たり前」的な行為と考えられているとし、中国人がメンツに関わり、時として心に傷が付きかねない行為と考えているのと好対照であると伝えた。
 
 そして、中国では男女で食事をする際には社会人であろうが学生であろうが男性がお金を払い、仮にお互いがお金を出しあうとしても男性が多く出すと説明。同性どうしでさえ割り勘を嫌い、しばしばレストランのテーブル上で「俺が払う、いや俺が払う」と言い合う光景が見られるほか、お酒が入った場合には喧嘩沙汰にさえなると紹介している。

 一方で、日本では明治期に入った西洋の思想の影響に加え、「他人に迷惑をかけない」という日本人の考え方が「割り勘」文化の基盤になっていると解説。「受けた恩は返さなければならないが、相手がお返しを求めているとは限らない。おごるおごられるで今後の人間関係に影響が生じないように、会計を公平に割って各自が負担することがベストだと考えられているのだ」と説明するとともに、決して日本人がケチというわけではないと補足した。
 
 また、経済が不景気で給料がなかなか増えない中、日本の割り勘文化はますます盛んになっていると指摘。スマートフォン向けの割り勘アプリも用意されているのだと伝えている。
 
 記事は最後に、食事代をどうやって支払うかという問題の背景には、各自の文化が存在するとした上で、割り勘が日本人にとっては最も現実的で最良の「処理方法」なのだと結んだ。

 日本の割り勘文化は貸し借りを作らずにその都度関係を「清算」するのに対し、中国のおごり文化は貸し借りを作ることによって「また今度」の機会を作り出し、互いの関係を深めていく。どちらが良い悪いという問題ではなく、人間関係に対する考え方の違いの表れなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)