中国では河南省鄭州市を襲った豪雨で地下鉄や地下トンネルが浸水し、多くの犠牲者を出した。都市部における排水システムのもろさが露呈したともいえるが、中国のネットユーザーのなかには、日本の排水システムに注目する人もいるようだ。

 中国メディアの捜狐はこのほど、「下水道を地下神殿にしてしまう日本は恐ろしい」と題する記事を掲載した。「地下神殿」とも呼ばれる「首都圏外郭放水路」について紹介している。

 記事はまず、日本は台風がよく来ることもあって、これまで豪雨被害に悩まされてきたと指摘した。そのため、都市部における排水システムが整備されており、これは都市部の水害を防ぐための非常に効果的な方法で、その知恵は中国人も学ぶに値するとしている。

 続けて記事は、1992年に日本は「首都圏外郭放水路建設」のための調査を本格的に開始し、10数年の工事と多額の費用をかけて完成させたと伝えた。これは、世界的にも最大級の排水システムで、地下約50メートル、全長6300メートル、直径は10.6メートルもの巨大なトンネルであり、しかもコンピューター制御で排水量を調整していると伝えた。

 このように、日本では都市開発に伴って排水システムをきちんと整備している。2019年10月に日本を襲った台風19号で首都圏外郭放水路が稼働し、河川の氾濫を防いだことは記憶に新しい。

 急速に都市化が進んだ中国の都市では表面的には発展していても、排水システムなどの普段は目に付かないところでの整備が追い付いていないと言えるだろう。鄭州市での災害を教訓に、ぜひとも排水システムの整備を進めていってもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)