中国には「銭不是万能的、但没有銭是万万不能的」という言い回しがある。「お金は万能ではないが、お金がなければ何も出来ない」という意味で、通常は後半の部分を強調し、金銭を何より重視してとにかくお金を増やすことを考える人が多い。これはお金を増やすことより貯めるほうに熱心な日本人とは違うところかもしれない。中国メディアの百家号は26日、「日本人のお金に対する考え方」を紹介する記事を掲載した。

 記事の筆者は、日本に住んでいたことがあるという中国人で、日本人の同僚との会話から「日本人と中国人の金銭感覚のずれ」を感じることがあったそうだ。「稼いだ金を銀行に預けて、利子で稼ごうと思っている」と話した筆者に対して、「日本の銀行は超低金利で、利子はほとんど付かない」と教えてくれて驚いたそうだ。

 しかし、「日本の銀行が超低金利」の割には、日本人は貯蓄が大好きだ。記事は、米国や欧州などの先進国で、これほど貯金が好きな国はないと日本人の預金好きを伝えた。中国は日本よりも利子は高く、中国人も貯蓄を好む傾向があるが、それでもまとまったお金があれば運用しようとするものだ。ではなぜ日本人は利息が付かないのに「銀行にお金を預けるのが好き」なのだろうか。

 記事は、日本人が銀行にお金を預けるのは「増やすのが目的ではない」と分析している。慎重な日本人は、将来何かあった時、他人や政府に頼らずにすむように貯めているほか、歴史的な理由もあるとした。江戸時代、幕府は商人の社会的地位を下げるなどして「国民にお金を持たせない」ように仕向けたと分析した。その結果、国民の間で「お金の話は避け、他人の経済状況に口出ししない」風潮が生まれたと分析している。今では、日本人は儲けを考えることなく倹約し、お金を貯め、退職しても働き続けていると紹介した。

 日本人のお金に対する考え方は、中国人とはかなり違うと言えそうだ。しかし記事は、今後は中国人も日本を見習うべきとの見方を示している。高度経済成長を過ぎた中国では、バブル崩壊の危機が何度もささやかれており、これからは日本人のように「増やすより貯める」のが安全と言えるだろうが、拝金主義の考え方はそう簡単には変わらなそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)