中国東北部には、旧満州時代の古い建築物が今でも一部残されている。中国メディアの百家号は25日、中国東北部で110年以上も前に日本人が建てた建築物を紹介する記事を掲載した。手入れされていないのに今も崩壊することなく残っているどころか、人が住むこともできているようだ。

 記事が紹介しているのは、瀋陽駅から40キロあまりの場所に位置する、姚千戸屯(ようせんことん)駅近くにある建物だ。当時は警察署として建設されたものだという。この一帯には、日露戦争後に旧日本軍が入り、警察署のほか鉄道関係の建物や宿舎などを多く建てたと伝えた。

 現在も残っているこの元警察署は、1907年に建てられたというが、掲載された写真を見ると、110年以上前に建てられたとは思えないほどしっかりと残っている。記事の中国人筆者は、瀋陽でこれほど古い建物を見たことがないそうで、最近建てられた新しい建物と「そん色ない」と驚いている。

 レンガ造りが特徴的なこの建物について、しっかり作られていて手抜きした様子がなく、壁が厚く、内部は気密性が高くて冬は暖かくて夏は涼しく、快適な住み心地だと紹介している。しかし、これだけ歴史ある建築物で建物自体はほぼ完全な形で残っているのに、周囲はごみが散乱しているのが残念なところだ。

 中国では、建築物の手抜き工事が後を絶たず、新しい建物でもすぐにひび割れたり水道管が破裂したりとトラブルが多い。その点、これといった手入れもされていないのに110年が経過してもしっかり残っている旧満州時代の建物は、大変貴重な存在だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)