中国では最近、「国潮」がトレンドになっている。「国潮」とは中国の伝統的なデザインを取り入れたファッションや商品を指す言葉で、愛国心から中国のブランドが見直されているようだ。そんななかでも日本製品への信頼の厚さは変わらないようで、中国メディアの網易は13日、「いまだに中国人は自国ブランドに自信を持てずにいる」と不満を示す記事を掲載した。

 記事はまず、「国潮」がブームになっているとはいえ、消費者の注意を引きたい中国メーカーが、飲料水やクッキー、ヨーグルトなどの商品デザインを「日本風」にするケースは今も多いと伝えた。パッケージに日本語を入れたり、「北海道」、「宮崎県」などの地名を入れる、あるいは店全体を日本風にするために日本人のデザイナーを雇うことさえあるとした。

 なぜそこまで「日本風」にこだわるのだろうか。記事は、「それだけ市場があるためだ」と分析している。中国で、日本の商品を最も多く購入しているのは「30歳以上の女性」だという。彼女たちが日本のものを買うのは「見せびらかしたい」という気持ちがあるのかもしれないが、それ以上に「安心感」を買っているのだろうと分析した。

 最近では、中国製品も品質が向上してきたが、30歳以上の中国人は、若いころ散々「安かろう悪かろう」の国産品に振り回されてきた世代だと言える。多少高くても「匠の精神」で作られた日本製品の安心感があるのも当然だろう。

 記事は、「中国人はいつになったら中国製品に自信を持てるのか」と述べており、中国ブランドの本格的な台頭を待ちわびているようだ。とはいえ、中国でも10代、20代の若者は中国製品への偏見がないと言われ、「国潮」をけん引しているのもこうした若者たちだ。中国市場で日本製品が生き残るには、品質だけではない別の魅力も必要になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)