海外へ行くと、トイレの習慣や仕様の違いに驚くことがある。欧米では公衆トイレの個室はドアの下部に大きな隙間があり、マレーシアなどでは紙ではなく設置されたホースで水洗いする。そして中国では、使用済みのトイレットペーパーを便器の中ではなく「ごみ箱」に捨てるケースが多い。

 こうした習慣の違いのため、日本ではトイレットペーパーを捨てるためのごみ箱がないことに驚く中国人は多かったと言われる。中国メディアの網易はこのほど、日本人がトイレットペーパーをごみ箱に捨てない理由について説明する記事を掲載した。

 日本では使用済みのトイレットペーパーは便器のなかに捨てて一緒に流すのが当たり前だが、中国人からすると新鮮な方法だ。かつての中国では下水の配管が細くて詰まりやすかったため、トイレットペーパーを流してはいけないというのが一般的な認識だったからだ。

 続けて、日本では「トイレットペーパーは便器のなかに捨てて一緒に流す」のが当たり前の理由について、「清掃員の負担を軽減するため」と推測する中国人もいると指摘しつつも、「実際にはそうではない」と否定し、「排泄物の付いたトイレットペーパーは細菌などが繁殖しやすく、異臭もするから」というのが真実である説明した。

 しかも、中国の家庭の場合はトイレと風呂場と洗面所が1つの空間にまとまって存在しているケースが多く、そのような環境では部屋の湿気も多く、特に細菌が繁殖しやすいと指摘。記事の中国人筆者は「使用済みのトイレットペーパーをゴミ箱に捨てるのがそんなに不衛生だとは考えていなかった」との見方を示しつつ「もっと早くから知っていたら良かったのに」と伝えた。

 中国でも最近のトイレットペーパーは多くが水溶性になっており、比較的新しい住宅では配管が太くなっており水圧も高いので、便器に流しても詰まることは少なくなったと言われる。しかし、昔からの習慣がなかなか抜けず、ごみ箱に捨てる人はまだ多いのかもしれないが、衛生面を考えるとやはり便器に流して処理した方が良いと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)