中国のポータルサイト・百度に15日、「日本はたびたびノーベル医学賞受賞者を出しているのに、どうしておれまで新型コロナワクチンを開発できないでいるのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は日本について、医療が高度に発達している国だとの印象を多くの人が持っており、この10年間でノーベル医学・生理学賞の受賞者を4人も出しているにもかかわらず、今なお新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めることができず、ワクチンも欧米の企業に依存している状態が続いていると紹介。「どうして自前でワクチンを開発できずにいるのか」と疑問を提起した。
 
 その上で、日本のワクチン開発を巡る経緯について言及。まず、1989年に接種が始まったMMRワクチンが副反応発生率の高さで問題視され、93年までに全国でおよそ1700人がワクチン由来とみられる無菌性髄膜炎を発症し、死亡したり聴力や視力を失ったりするケースも発生、被害者が国を訴え、裁判所が国に賠償支払いを求める判決を言い渡したと伝えた。
 
 また、集団接種によるB型肝炎感染に関する訴訟、薬害エイズ訴訟など、ワクチンや血液製剤に関する不正や事故のスキャンダルが度々発生し、その都度国が被害者への賠償支払いを迫られる事態になったことを紹介。このために、日本政府はワクチンの開発や接種に対する保守的な姿勢を強め、新しいワクチンの認可プロセスも厳格化した結果、1993年から2007年の約15年間で認可されたワクチンはわずか2つという状況になったと説明している。
 
 そして、新しいワクチンを開発しても認可のハードルが高く、仮に発売に漕ぎ着けたとしても国が積極的に購入するかどうかは不明であることから、製薬会社側もワクチン開発には消極的となり、日本のワクチン産業は「寝そべり休業状態」に陥って現在に至るのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)