台湾出身の作家李琴峰氏の作品が日本で芥川賞を受賞し、台湾メディアもこの件を報じている。日本と台湾文化を融合した作品を、日本語で生み出す李琴峰氏に注目が集まっている。台湾メディアの連合新聞網などが伝えた。

 1989年生まれの李琴峰氏は、15歳から日本語を学び、中国語で小説を書き始めた。台湾の大学を卒業した2013年に来日し、その後日本語で小説を書き始める。

 李琴峰氏は、作品のテーマとして言語の問題や、国境の問題、また性差別の問題を取り上げている。今回の受賞作である「彼岸花が咲く島」は、記憶を失った少女が、彼岸花の咲く島に漂着し、島の人々との交流を描く物語。小説には、台湾、日本、中国という3つの地域の言語的、文化的、政治的な衝突や融合についてもテーマとして盛り込まれている。

 李琴峰氏も台湾の未来について、「歴史は完全とはいえないし、まして人間が生み出してきた制度も完全ではない。我々が生きている世界は常に変化しており、改善を求めて変わり続けている。台湾も同様に、たとえそれが完全ではなくとも変化していく必要があるのだろう」ともコメントしている。

 では、この小説では台湾の未来がどのように描かれているのか。この点について李琴峰氏は「小説では、台湾の未来が明るいものになるのか、それとも暗いものになるのか、自由に想像できるようになっている。」と述べている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)