これまで、中国国内の商品には「あやしい日本語」があふれていた。商品名にやたら「の」を使ってみたり、まったくでたらめな漢字とかなの羅列が印刷されていたり・・・と、しばしば中国在住者や中国旅行帰りの日本人もネット上でその「怪しさ」を紹介してきた。しかし、「怪しい日本語」ブームはほどなく、過去のものになるかもしれない。

 中国のポータルサイト・網易に13日、「偽日系ブームはあとどれほどもつのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、いつの頃からか日本風の包装や日本の文字、日本を想起させるような表現を用いながら、実は全く日本とは関係がない「偽日系ブランド」が中国国内で流行したと紹介。飲料ブランド「元気森林」や「奈雪の茶」、日用雑貨ブランド「名創優品」などがその代表であり、多くの人を「日本のブランドだ」という錯覚に陥らせてきたと伝えた。

 そして、「元気森林」が全株式を保有している純中国企業「北海牧場乳品有限公司」も「偽日本」のコンセプトを大いに活用し、多くの製品に日本語のロゴを付したり、製品名に「北海道」という文字を入れたり、さらには製品の蓋に「いただきます」という日本語を印刷して消費者に日本とのつながりを印象づかせ、「名創優品」はブランドロゴから店舗のテイストに至るまでありとあらゆる部分に「日本風」が充満していると紹介している。
 
 また、これらのブランド以外にも、有名なものからそうでないものまで実に多くのブランドが本来関係のない日本の要素を取り入れてきたのだとし、中国消費者の間に「輸入品は良い物」という固定観念が存在してきたこと、中でも日本のブランドに対して「職人気質」、「精の上に精を求める素晴らしい品質」という根強いイメージがあったことを背景として挙げた。
 
 その上で、近ごろ中国では自国製品や自国ブランドを支持する「国潮」ブームが起き、中国ブランドが勢力を強め始めているのに伴い、これまで幅を利かせていた「偽日本ブランド」に対する印象に変化が生じていると指摘。これらのブランドに対する批判や不満が消費者の間でくすぶり始めているのを察知した「元気森林」が、ロゴの「気」の漢字を日本漢字から「メ」のない簡体字に変更する動きを見せたと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)