中国では「日本文化の良さは認めても、歴史問題は絶対に忘れてはいけない」と考える人は少なからず存在する。日本のアニメや漫画、ゲームなどのコンテンツは中国の若い世代に大きな影響を与えているが、中国では日本のコンテンツの影響力の大きさを懸念する声もあるようだ。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、2000年以降生まれの「00後」と呼ばれる若い中国人は「日本文化にさらされ、歴史問題を忘れてしまうのではないか」と懸念を示すスレッドが立てられた。

 このスレッドの質問に対して寄せられたコメントを見てみると「確かに中国の若い世代のなかには日本文化の影響を受け、日本を称賛する中国人が多い」と指摘する一方、それでも中国では9年の義務教育のなかで必ず日中の歴史問題を扱うゆえに「若い世代が歴史問題を忘れることは決してない」という意見が目立った。

 しかし、2000年以降生まれの「00後」の世代と、それ以前に生まれた中国人では、日中歴史問題に対する反応に大きな違いがあるのも事実だそうだ。「00後」は中国が政治・経済・軍事面で急速に成長した時代に生まれ育ったため自信に満ちており、日本に対する恐れや怒りという感情が00後には存在しないと指摘するコメントもあった。

 この「義務教育」という点に対して、別の中国人ネットユーザーは、「確かに9年の義務教育のなかで日中歴史問題は扱われるが、それでも精神的に自らを日本人とみなす『精日』と呼ばれる若者が存在するのも事実」と強調し、それゆえ日本の文化輸出に対して中国の義務教育には「力不足」の点も否めないと主張した。

 急激に社会が変化している中国では、「世代間の価値観の違い」が日本以上に大きいと言われている。幼い頃から日本の漫画やアニメ、ゲームなどに触れながら育った若い世代の中国人の対日観はそれ以前の世代の対日観と大きく違っているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)