中国では近年、ペットブームが起きており、柴犬や秋田犬も「かわいい犬」として高い知名度を誇る。そんななか、中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「なぜ日本の秋田犬の絶滅危機が微博(ウェイボー)の人気検索ワードになったのに、中華田園犬の絶滅危機は話題にならないのか」と問いかけるスレッドが立った。

 秋田犬は絶滅危惧種という訳ではないが、犬籍登録数があまり多くないのは確かだ。中国版ツイッターと呼ばれる微博では秋田犬が絶滅の危機にあるとのニュースが流れ、「日本秋田犬面臨滅絶」(日本の秋田犬が絶滅の危機)とのハッシュタグをつけて多くの人が投稿し、悲しみを表明した時期があった。しかしスレ主は、中国原産の「中華田園犬」も絶滅の危機にあるのに、誰も注目しないと嘆いている。

 これに対し、中国人ネットユーザーからは「それは、スペインオオヤマネコが絶滅の危機にあると聞いて、なぜヨウスコウカワイルカの絶滅危機のことは言わないのかと言っているようなもの。地球上の生物は区別なく保護すべきだ」との回答が寄せられた。

 そもそも、中華田園犬には秋田犬のような血統書はなく、中華田園犬の幅は実は非常に広い。外見的には柴犬に似ているように見えるが、毛色や体格などが大きく異なっていても、中国土着の犬はすべて「中華田園犬」であり、日本では雑種犬と呼ばれる犬に似ていると言えるだろう。

 そのため「そもそも中華田園犬なんて犬種はないんだよ。だから永遠に絶滅することはないね」、「中華田園犬は、地元の犬の総称で明確な規格があるわけではない」、「中華田園犬は絶滅ではなく、交配し続けて進化しているのだ」などのコメントもあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)