日本と中国は高速鉄道の受注を巡って東南アジアで競争を繰り広げてきた。タイでは、バンコクとチェンマイを結ぶ区間を日本が受注したが、中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、これは中国高速鉄道が劣っていることを意味しているわけではないと主張する動画を配信した。

 動画によると、2015年に日本とタイはバンコクとチェンマイを結ぶ区間に高速鉄道を整備することで合意したため、「中国は日本に受注競争で負けた」との見方がでているという。そして、これを理由に「中国高速鉄道は新幹線に及ばない」と主張する中国人もいるそうだ。

 しかし、動画ではその主張を否定し、「単に日本は中国が受注競争に参加していなかったプロジェクトを受注しただけ」だと説明した。中国はノンカイからバンコクを通ってタイ湾までを結ぶ区間を受注しており、「そもそも同じ区間での受注競争など存在していないので、日本に負けたということもない」と主張した。日本が獲得したプロジェクトは大都市を結ぶ重要な区間には違いないが、中国はアジア横断鉄道計画をより重視しており、中国が受注した区間はアジア横断鉄道計画に沿ったものだという。

 しかし、タイでは日本に期待する人が多いようだ。この点について動画では、中国高速鉄道の質が新幹線に劣っているからではなく、日本は新幹線を50年以上も運行している実績があり、戦後のタイは日本から多くの援助を受けたので対日感情が良く、タイに進出した日本企業の製品は品質が高いので、タイ人の信用を勝ち得るようになったことが関係していると分析した。

 実際のところ、日本によるタイでの高速鉄道建設計画は順調ではなく、中国による建設計画もかなり遅れているのが現状だ。いずれにしても動画では、中国高速鉄道が日本に負けたわけではないことを強調しており、日本に対するライバル心だけはよく伝わってきた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)