中国のポータルサイト・網易に6日、「タイの人びとは、どうして中国の高速鉄道より日本の新幹線の方がいいと思っているのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、2015年に日本の国土交通相とタイの交通運輸相が東京で、バンコク―チェンマイ間高速鉄道の建設協力に関する合意文書に署名したと紹介。このプロジェクトを巡っては日本のほかにドイツ、そして、中国も名乗りを挙げており、中国が条件的に優位とみられたものの最終的にタイ政府は日本を選択したと伝え、その背景にはタイ世論の日本に対する強い愛好ぶりがあるのだとした。
 
 そして、日本は16世紀よりタイ王朝との交流を持っており、当時の中国大陸の明王朝がタイに対して皇帝の恩恵と王朝の強大さを振りかざして接触を試みたのに対し、日本は経済や文化の交流という現実的、実務的な交流を積み重ねていき、互いの関係を深めていったのだと説明。現在タイでは日本料理が広く愛されているほか、タイ国民の日本に対する好感度は97%と非常に高く、世界的に見ても最も親日的な国であるとした。また、日本からタイに輸出される製品の95%が税金などの面で何らかの優遇措置を受けていると伝えた。
 
 さらに、日本は戦後にタイの経済支援を積極的に進め、これによりタイも経済的な窮地を抜け出すことができたと指摘。さらにタイの王室は日本の皇室と親密な関係にあることも、政府の意思決定に大きな影響を与えているとした。
 
 記事は最後に、今や世界を代表する技術と規模を誇る中国高速鉄道が日本の新幹線に及ばないとタイで考えられているのは「タイの世論に今なお日本びいきという慣性的な思考が働いているからなのだ」と結論付けている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)