近年、日本でも「ファイブアイズ」という言葉をニュースでよく見かけるようになった。これは、米国、英国、カナダ、​オーストラリア、ニュージーランドの5カ国が、機密情報などを共有する枠組みのことだが、これに日本の参加を促すような声がファイブアイズ内から出ている。

 中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、ファイブアイズは「スパイ同盟」であると批判したうえで「日本がファイブアイズに参加するのは賢明ではない」と主張する動画を配信した。4つの理由を挙げている。

 動画が挙げた理由の1つが、「情報を共有し、情報漏えいを防ぐためにサイバーセキュリティを強化する必要があること」だ。これには法整備と技術面の両方が関係してくるので、日本にとって面倒なことを招くことになるだろうと指摘した。

 2つ目は「情報は相互提供なので、高品質な情報を提供する必要があること」だ。しかし、現在の日本では通信の傍受や盗聴が厳しく制限されているほか、海外に情報収集組織を持っていないので難しく、有用な情報提供ができなければ他の5カ国を失望させることになるだろうと主張した。

 3つ目は「ファイブアイズは情報共有だけなく、外交や安全分野で足並みをそろえる必要があること」で、これが日本にとって最も難しいことだと分析した。中国やロシアに対してファイブアイズが強硬姿勢を示した場合、日本が同じ行動ができるのかと疑問を呈している。

 4つ目は「得られる情報に限りがあること」で、5カ国で共有する情報は実はそれほど有用な情報ではない可能性があるとし、日本のメリットはあまり大きくない可能性があると論じた。そして、日本はもともと米国と密接に情報交換をしており、他の4カ国との情報交流が増えるかもしれないが、中国に与える影響は大きくないと主張している。記事は、日本のファイブアイズの参加はデメリットが多いことを強調しており、中国としては「参加してほしくない」という願望が伝わってくる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)