中国のネット上では、日本に関係する話題も多く存在するが、特に最近多く見かけるのが「日本文化は好きだけど、日本の過去の悪行は絶対に許せない」といった類の言い回しだ。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、この言い回しについて考察するスレッドが立てられた。

 スレ主によれば、最近はこの種の言い方をする中国人が「非常に多くなった」という。あえて「日本の過去の悪行は絶対に許せない」と一言付け加えるのは一体なぜなのだろうか。

 スレ主の疑問に対し、中国人ネットユーザーからさまざまな回答が寄せられた。ある中国人は「別に横並びで言っているわけではない」と主張し、日中関係の発展は「歴史を忘れない」ことが大前提であるため、正しい言い回しだと述べている。そして、中国国内の考え方の主流は今でもマルクス主義(唯物史観)であり、日本文化のポジティブな面を認めると同時に、かつてのファシズムを批判すべきであるため、この言い回しをするのは「良いことだ」と主張した。

 一方、別の中国人ユーザーは「これは前半部分の『日本文化が好き』というのがあくまでも主旨」であり、「後半の『日本の悪行は許せない』は中国の他のネットユーザーに向けて言っている」と強調し、つまり、前半が本心で後半は保身のためと説明した。これは核心を突いたコメントと言えるだろう。一言付け加えずに「日本文化が好き」だと言えば、愛国青年たちから批判されてしまう可能性があるためだ。

 同様の回答は比較的多く寄せられており、「日本文化が好きとしか言わなかったら、精神日本人と見なされてしまう。だから後半の言葉を付け足すことでそれを否定しているのだ」というコメントもあった。それだけ中国のネット上では、日本についての肯定的な意見を述べることはリスクが伴うということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)