日本を訪れた中国人が異口同音に称賛することの1つに「細部に見られる配慮」がある。日本人が示す配慮は、時に中国人に「恐ろしい」とさえ感じさせていたようだ。中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「日本人の細部にわたる配慮のうち、敬服させられたり、恐ろしく感じたりしたもの」について議論するスレッドが立てられ、多くの中国人ユーザーから回答が寄せられた。

 例えば、日本でてんぷらを食べた時の経験を語った中国人は、2品目の天ぷら料理が出てきた時に店員が天つゆの入った椀の位置を動かしたことを紹介した。当人はこの理由が最初分からなかったそうだが、店員はこの中国人が左利きであることに気が付いたので、食べやすいように位置を変えてくれたのだという。中国でこのように気の利く親切な店員に出会うことは極めてまれだと言えるだろう。

 また、別の中国人は引っ越し業者の例を挙げた。引越し先でテレビをテレビ台に乗せる際、メジャーを使ってぴったり真ん中の位置に置いたことを紹介している。1センチの違いも許容することなく調整していたということに「プロ意識」を感じたという。これは何事もおおざっぱな傾向の強い中国人からすると、日本人のこだわりは信じられないほどのようだ。

 このほか、スーパーのカートにルーペが付いていて小さな文字が読みにくい場合に使えるようになっていることや、試着室には化粧が服につかないようにフェイスカバーが用意してあること、会計時にすでに別の所で購入した袋を持っている時に「袋をまとめましょうか」と言って一緒にしてくれることなどを紹介する中国人もいた。

 こうした細かな配慮は中国ではまず見られないことばかりであり、日本のおもてなし文化をよく表していると言える。中国も、最近では顧客の側が高い質のサービスを求めるようになってきており、中国のサービス業が日本から学べることは多そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)