コロナ禍で急速に需要が高まったフードデリバリーは、外出できない消費者の食生活を支え、飲食店の営業をサポートし、コロナ禍で職を失った人びとに職を提供してきた。日本において、これほどフードデリバリーの需要が高まったことはないだろう。では、海外のフードデリバリー事情はどうなのだろうか。

 中国メディアの百家号は28日、日中韓それぞれのフードデリバリーサービスの特徴を紹介する記事を掲載した。3カ国のなかで、どの国のフードデリバリーが最も良いか分析している。

 まずは、韓国について、フードデリバリーでニーズの多い3大料理は「フライドチキン」、「ジャージャー麵」、「ピザ」だと紹介している。中でもフライドチキンが4割と最も多く、ジャージャー麺は高齢者に人気で、ピザはファミリー層の需要が多い傾向があるとした。

 それに対して、日本人がフードデリバリーで頼むのはほとんどが「食事」だと伝えた。人件費の高い日本ではデリバリーは高くつき、しかも、弁当ならコンビニでも買えるので、「デリバリーの需要自体が少なめ」としている。

 では、中国はどうだろう。日中韓のなかで最もフードデリバリーが定着しているのが中国で、ミルクティー1杯でも気軽にデリバリーを頼むほどだと指摘している。フードデリバリーで頼めないものはないと言えるほど種類が多く、配送料も安く、「安い、速い、種類が多い、いつでも頼める」と4拍子揃っていて、3食すべてフードデリバリーで済ませられると自慢げに伝えた。

 中国人にとって、フードデリバリーが気軽に頼める存在になっているのは確かだろう。日本のように弁当を作る習慣がない中国では、会社に出来立て熱々の食事を届けてくれるフードデリバリーは欠かせない。また、単身者用のマンションには台所がない部屋も多く、フードデリバリーが拡大する要因が揃っていたのだろう。その点、アフターコロナの日本で、フードデリバリーの需要がこのまま伸びていくのかどうかは、まだ未知数と言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)