中国のポータルサイト・百度に29日、日本などのアニメ大国はアニメ制作が産業化されており、非常に秩序正しい産業チェーンが形成されており、中国のアニメ産業が参考にすべきだとする記事が掲載された。
 
 記事は、近年成長を続けている中国のアニメ産業を世界レベルにまで発展させるために必要な点として、海外の経験を吸収した上で中国というリソース、テイストを生かした作品を世に出していくこと、これまでの「よい子のアニメ」一辺倒から脱却し、子ども、青少年、大人など対象となる年齢層の位置づけ、区分けを明確化し、各層のニーズに合わせたアニメづくりを進めていくこと、作品の質を高めると同時にマーケティングや宣伝にも力を入れ、多くの人に見てもらえるような環境を作ること、そして技術革新、新しい発想ができる人材の育成を積極的に進めていくことなどを挙げた。

 その上で、日本を始めとするアニメ大国では、アニメ制作の高度な産業化が進んでおり、制作から宣伝、関連商品の開発に至るまでの各セクションが緊密につながっていて、非常に規範的な産業チェーンが形成されていると指摘。中国のように、いいアニメを作りたくても予算が取れない、あるいは市場における認知度が低いという状況は発生しないのだと伝えた。

 また、現在の中国の国産アニメは広く名の知れたシリーズ作品が数えるほどしか存在せず、世界的なシェアが非常に低いと紹介。例えば「カンフー・パンダ」など、世界的に知名度が高い「中国的要素」を持ったアニメキャラクターの大部分は外国の制作チームが開発したものであるとし、世界的に「中国産アニメ」を広めていくには一層強い推進力が必要だとの認識を示した。さらに、そのためには民族性を保つ一方で時代の流れに合わせ、内容や題材をより開放的で多元的なものへと変えていく必要があるのだと論じた。
 
 世界的に人気を集める日本のマンガやアニメは、必ずしも「日本文化」や「和風」を全面的に打ち出したものではない。「中華文化」だけに固執することなく、さまざまなジャンルに挑戦したり、新たな分野を開拓したりすることも、中国アニメが世界的に「売れる」ようになるカギの一つかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)