かつての中国では、日本製の家電は「一流品」、「高級品」と見なされて人気が高かった。しかし、今では中国の家電市場で日本メーカーはすっかり影をひそめ、中国ブランドが大半を占めるようになっている。中国メディアの百家号はこのほど、「日本の家電はなぜ劣勢となってしまったのか」と問いかけ、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事は、日本の家電メーカーには今でも技術面での優位性があると認めつつも、最大の問題は「古い殻に閉じこもって進歩を求めないこと」にあると分析した。これは「年功序列」制度に起因していると主張している。勤続年数の長い人が社内で権力を持つ状況では、若い社員の意見を採用することが難しく、企業の発展を妨げていると論じた。保守的な考えが強すぎて、時代の変化や流行についていけていないという。

 このほか、「日本国内の市場が小さいこと」も大きく影響していると分析した。少子高齢化が進む日本は市場が縮小していることに加え、今では「低欲望社会」となっていて消費意欲が全体的に低いとしている。こうした日本の現状は、家電メーカーの発展には不利な要素だと説明した。

 実際、今では多くの中国人が家電の購入に際して日本メーカーを選択肢に入れず、はじめから中国メーカーの中から選ぶようになっている。これは、単に「愛国感情」から国産を選ぶというだけでないようだ。日本メーカーは中国メーカーと比べ値段は高めの傾向にあり、中国人消費者は中国家電の品質と値段に満足しているからと言えるだろう。

 記事は、高い技術を持っている日本の家電メーカーにはまだ発展のチャンスはあるとしているが、保守的な現状を打破して消費者に受け入れられるような製品を作るのは、今の日本家電メーカーには難しいだろうと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)