中国には「無規矩不成方円」という言葉がある。「ルールがなければ丸くならない」という意味で、規則や基準がないと成功しないことを指す。この言葉を実践しているのは中国よりも日本のほうだと言えるが、中国メディアの捜狐はこのほど、日本人がルールをよく守るのは日本の悲哀だと主張する記事を掲載した。

 ルールを守ることに対する考え方は、日本人と中国人でずいぶん異なる。記事は、中国人は勤務時間の半分ほどの時間を、スマホを見たり私用の電話をしたりなど、仕事と関係ないことに費やしているとの見方もあるほどだと紹介した。確かに、中国では客がいても店員がスマホを見続けているというのはよくあることだ。しかし、日本ではこれは許されない行為なので、中国人が日本企業に勤めると息が詰まりそうになるという。

 記事は、日本人の「ルールをきちんと守る習慣」が戦後の急速な復興に役立ったと認めつつも、見方を変えれば多くのルールや規則が「杓子定規」となってしまうと分析した。このため、中国人からすると東京は繁栄しているが融通の利かない街と映るようだ。

 そして、日本人はルールや規則を守ることが習慣となっているため、自分の感情を中に閉じ込めるようになったと分析した。多くの人が称賛する日本人の礼儀正しさも、人と人の交流を妨げ、距離感を感じてしまうと主張している。それで、「東京は魂が抜けた都市で、温かみがまるでない」と自身の感想を述べている。

 記事によると、この点で中国は全く異なっており、マイホームや子どもの教育、昇進などの面でストレスや圧力があるのは中国人も同じだが、「少なくとも中国人には温かみがある」そうだ。その理由は「なぜなら我々はルールを守らず、臨機応変な対応ができるからだ」と主張している。「列に並んで割り込まないことや、ごみのポイ捨てなどはすべきではない」としつつも、ルールや規則については臨機応変に対応すべきだと言いたいようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)