中国のポータルサイト・網易に23日、「日本と中国はともに『がん大国』なのに、どうして日本は寿命で世界一になれるのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関が発表したデータで、昨年1年間に世界で新たにがんを発症した人の数は1929万人で、がんによって死亡した人が996万人だったと紹介。その中で日本は発症者数、死者数いずれにおいても世界のワースト5に入る多さであり、「日本はがん大国なのだ」とした。

 一方で、「日本は、がん治療大国でもある」と指摘し、今年4月に日本の国立がん研究センターが発表したデータでは、日本のがん患者の10年生存率が59.4%、5年生存率が68.4%に達していると伝えた。かたや中国の衛生当局が発表したデータでは、中国におけるがん患者の5年生存率は40.5%となっており、10年前に比べて10ポイントほど上昇したものの、それでも日本の生存率にとは大きな開きがあると紹介した。
 
 その上で、中国のがん治癒率、生存率を高めるために日本から少なくとも4つの点について学ぶ必要があると指摘。まず、小さい頃からがんを防ぐ意識を身につける教育を行うこととし、日本では2017年より中学校、高校でがんに関する教育が行われるようになり、生徒ががんに対する認識や意識を持つ機会が設けられていると伝えた。
 
 次に、喫煙の抑制を挙げ、日本では1966年に83.7%だった喫煙率が、現在では20%未満にまで低下したと紹介。喫煙は喫煙者本人だけでなく、受動喫煙による健康被害を生むとして、国や社会が積極的に禁煙の取り組みを進めたことが結果として表れており、その取り組みは中国も参考にする価値があるとしている。
 
 また、喫煙と同様に飲酒量が増えることでもがんのリスクが増大するとし、日本では早い時期からがんを防ぐためにもお酒の量をコントロールすることが専門家から呼びかけられていたと伝えた。
 
 そして最後に挙げたのは、早期発見の重視だ。日本ではがんの早期発見を目的としたスクリーニング検査、スクリーニング検査で異常があった場合の精密検査のそれぞれが重視されており、これによって各種がんのと早期発見率が高まり、5年生存率も死亡率も大きく低下させることができるのだと紹介した。
 
 記事は最後に「がんの予防や治療には、社会の努力が必要であるだけでなく、各個人自身の努力がさらに必要であり、重要なのだ」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)