地球上の生物のうち、最も種類が多いのが昆虫だとされ、約100万種いるといわれる。日本人は昆虫好きな人も多く、昆虫は非常に身近な存在だと言えるだろう。だが国によって子どものころから親しむ昆虫は異なっている。中国メディアの快資訊はこのほど、日本人にとって身近な昆虫について紹介する記事を掲載した。

 多くの中国人にとって、最も親しみのある昆虫の1つは「コオロギ」だと言えるだろう。その美しい鳴き声を楽しむだけでなく、「闘蟋」というオスのコオロギ同士を戦わせる昆虫相撲は中国伝統の娯楽で、秋の時期には子どもよりも大人が夢中になって楽しんでいるほどだ。

 日本にもカブトムシ同士を戦わせたり、クモ同士を戦わせたりする昆虫相撲があるが、中国の「闘蟋」ほどポピュラーな娯楽ではないと言える。こうした点から、国が変われば身近な昆虫も変わることが分かるが、記事は「日本人にとって最も親しみのある昆虫の1つがトンボだ」と紹介した。

 日本では、昔はトンボのことを「秋津」と呼んでおり、日本を「秋津島」という言い方もあった。これは、日本最古の正史「日本書紀」の中で、神武天皇が日本の形について「あきつのとなめの如し」と述べたことに由来しているという。この記述からも日本人にとってトンボは特別だということが分かると記事は紹介した。

 このほか記事は、米を主食とする日本は稲作が全国で行われているが、トンボは稲作における害虫を食べてくれる益虫なので、トンボに対して自然と良い感情を持つようになったと分析した。また、トンボをテーマにした俳句や童謡も多いことからも、日本人はトンボに特別な感情を抱いているのだろうと伝えている。中国にもトンボはいるが、中国人にとっては何ら特別な虫ではないようで、それに比べればやはり日本人はトンボに対して特別の愛着を持っていると言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)