中国はこれまでインフラ整備を経済発展の柱の1つとしてきた。そして、高速鉄道の建設も経済発展に重要な役割を果たしたが、実際には建設後のコスト回収が進まず、ほとんどの路線で赤字になっている。

 中国政府はすでに方針を転換し、今後建設されるのはコスト回収の見通しがつく路線に限られることになるというが、中国メディアの快資訊は12日、「中国高速鉄道は一体どれくらい走ればコストを回収し、黒字に転換できるのか」と問いかける記事を掲載した。

 中国高速鉄道が多くの路線で赤字なのは周知の事実であり、むしろ黒字路線の方が珍しかった。記事は、中国メディアが毎日のように高速鉄道の建設計画を報じていたので、「中国人であれば誰もが高速鉄道の建設に莫大な資金が投じられてきたことを知っている」と指摘した。

 では、莫大な資金を投じてきた中国高速鉄道は今後どれくらいでコストを回収し、黒字に転換できるのだろうか。記事は、あくまでも「乗客数による」と指摘し、乗客数が少ない路線が「黒字転換するのは不可能」であることを暗に示した。

 例えば、北京と上海という中国の2大都市を結ぶ路線はすでに黒字になっているが、これは中国のなかでも例外中の例外であり、「奇跡的なこと」なのだと強調。世界的に見ても高速鉄道の黒字路線は決して多くないと指摘し、「特に運賃の安い中国はとにかく乗客数を稼いで利益を出すしかない」と論じた。

 中国高速鉄道も料金を上げてコスト回収を図れば良さそうなものだが、中国人の平均収入を考えるとそうもいかないのだろう。実際のところ、需要があまり見込まれないところにもどんどん高速鉄道を建設した結果、赤字路線が増えたとも言われ、最近は方針転換したことで中国高速鉄道の建設ラッシュはひと段落を迎えたと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)