最近ではメールやSNSなどで絵文字を使う人が多いが、顔文字もまだまだ健在で両方を使い分けている人も多いだろう。しかし、同じ顔文字でも日本と欧米とでは少し異なっている。中国メディアの網易はこのほど、「なぜ日本人の使う顔文字は欧米と違うのか」と題する記事を掲載し、この理由について考察している。

 中国では最近は特に絵文字の方がよく使われており、メールやSNSで顔文字を見ることは少なくなったが、これまでは欧米式と日本式の顔文字の両方が使われてきた。中国版ニコニコ動画とも言われる動画上にコメントが流れる動画サイト・ビリビリ動画では、今でも日本式の顔文字が多用されている。

 また、中国オリジナルの顔文字もあって、「囧」という漢字はもともと「ジョン」と発音し、「明かり」などを意味する文字だったが、うなだれた様子を意味する中国式顔文字として愛用されるようになった。

 使われる絵文字や顔文字は国や文化圏によって違うことがわかるが、記事は、欧米の顔文字は文字が横倒しになっているという違いのほかに、「口で感情を表現する」のが大きな特徴だと指摘。しかし、日本の顔文字は口よりも目で感情を表現するものが多いと指摘した。

 そして記事は、日本の顔文字が口よりも目で感情を表現するものが多い理由は「表情をあからさまに出さないこと」が良しとされる日本の文化と関係があると説明した。武士道でも「克己心」が強調され、感情を顔に出すことは醜いこととされており、欧米と違って口で感情を表現しないので、目を見て感情を読むようになったとし、このため、日本では「目は口ほどに物を言う」という言葉があるほど、目が重視されるようになったと論じた。

 こうしてみると、顔文字は現代のネット文化の産物だが、その背後には日本の伝統文化が現代にまで引き継がれているようだ。そして、その日本式の顔文字も使う中国は、現代において日本の影響を強く受けていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)